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フライング(F)

フライング|レース

フライング(F)とは、スタート時に大時計の針が0秒を指す前にスタートラインを通過してしまうスタート事故である。ボートレースはフライングスタート方式で、0秒から1秒以内に通過しなければならず、0秒より早ければF、1秒より遅ければ出遅れ(L)となる。フライングした艇はそのレースで欠場扱いとなり、その艇が絡む舟券は全額返還される。レース自体は残りの艇で続行され、着順・払戻はフライング艇を除いて確定する。

フライングをした選手には厳しい罰則がある。1本目は30日間の斡旋停止(出場停止)、同じ審査期間内の2本目は60日間が加算され合計90日間の斡旋停止となる。出遅れ(L)も同様に30日間の斡旋停止である。さらにフライングは級別審査の「事故点」に加算され、事故率が基準を超えると級別が下がる要因にもなる。SG・G1などの大レースではフライングの本数によって出場資格に制限がかかることもあり、賞金・級別・あっせん(出場機会)のすべてに影響する。フライングがあると返還が発生し、ファンや主催者にとっても損失であるため、選手はフライングを最も避けたいと考えている。

予想への活かし方

予想上のポイントは「F持ち」の扱いである。出走表のF数が1以上の選手は、次にフライングをすると長期の斡旋停止になるため、スタートを慎重にする傾向がある。特にF2持ちはさらに罰則が重くなるため、平均STが速い選手でもその日は大きく遅れる可能性がある。艇ナビのレース詳細・出走表タブではF数・L数をバッジで表示し、F持ちの選手は目立つように示している。1号艇がF持ちの場合、1マークで先手を取れず逃げが決まらないリスクが高まり、鉄板レースの候補としては信頼度を下げて見る必要がある。逆に外の艇がF持ちであれば、ダッシュからの全速まくりは打ちにくくなる。直前情報タブのスタート展示図で展示STを確認し、F持ちの選手が実際にどの程度抑えているかを見ておきたい。

注意点・よくある誤解

フライングは「攻めた結果」であり、スタートが下手な選手がするとは限らない。むしろSTが速い選手ほどフライングのリスクを抱えている。またフライングが発生すると、そのレースの返還分が他の組み合わせのオッズに影響するため、締切前に確認したオッズと実際の払戻が変わることがある。出走表のF数は級別の審査期間(半年)内の本数であり、期が変わるとリセットされる点も理解しておきたい。F持ちの選手が必ず遅いスタートになるわけではないが、「いつもどおりのSTを期待しにくい」と考えておくのが無難である。