ナビ

前づけ

マエヅケ|レース

前づけとは、外枠(主に4〜6号艇)の艇がピット離れ後の待機行動中に内側へ割り込み、枠番より内のコース(1〜3コース)を取ろうとする行為である。ボートレースではコースは枠番で固定されておらず、待機行動の中で取り合う。ただし内側の艇には自分のコースを守る優先権があるため、前づけは待機行動中に内の艇より先に内側へ入って初めて成立する。前づけを常用する選手は「イン屋」と呼ばれ、ベテラン選手に多い。

前づけの利点は有利な内コースを取れることだが、代償として助走距離が短くなる。内へ深く入るほどスタートラインまでの距離が短くなる「深イン」になり、スピードが乗らないままスタートを迎えるためSTが遅れやすく、外から全速で来るダッシュ勢にまくられるリスクが高まる。また、前づけを受けた艇は外へ押し出されるため、枠なりで走るはずだった1〜3号艇の進入が崩れ、レース全体の隊形が変わる。艇ナビ集計(直近12か月)で枠なり率は24場平均約90%であり、前づけなどで隊形が変わるレースは10レースに1回程度の計算になる。場によって差があり、江戸川は99.1%とほぼ枠なりで決まる一方、蒲郡86.4%・桐生87.1%は前づけが比較的多い。

予想への活かし方

前づけの有無は出走表の段階である程度予測できる。艇ナビのレース詳細・出走表タブでは各選手の進入傾向(枠なり率が80%未満なら「⚠枠なり率」、前付率が10%以上なら「前付率」)を表示しており、選手詳細の進入タブでは枠番ごとにどのコースへ入ったかの進入マトリクスを確認できる。前づけしそうな選手が外枠にいるレースは、スタート展示の進入を必ず確認し、隊形が変わった前提で買い目を組み立てたい。直前情報タブのスタート展示図は進入コースと展示STを示すため、実際に前づけが入ったかどうかを締切前に判断できる。場別では、場詳細ページの進入マトリクスと枠なり率で、その場でどれだけ前づけが起きているかを把握できる。

注意点・よくある誤解

「前づけでインを取れば有利」とは限らない。深インからのスタートは難しく、前づけした艇自身が出遅れて1マークで包まれるケースも多い。また、スタート展示の進入と本番の進入は必ずしも同じではなく、本番だけ動く選手もいる。押し出された側の艇が外からダッシュ勢としてまくりに回ることで、かえって荒れる展開になることもある。進入固定レース(枠番どおりのコースが指定されるレース)では前づけは起きないため、その場合は隊形の変化を考慮しなくてよい。