枠なり
枠なりとは、1号艇が1コース、2号艇が2コース、…6号艇が6コースというように、枠番どおりのコースに進入する形態のことである。ボートレースでは待機行動中にコースを取り合うため枠番とコースは必ずしも一致しないが、現代のレースでは前づけが減り、枠なり進入が基本になっている。枠なりのレースは進入隊形が予想どおりになるため、出走表の段階での予想がそのまま使いやすい。
枠なり率は「枠番どおりに進入したレースの割合」で、艇ナビ集計(直近12か月)では24場平均で約90%である。場ごとの差もあり、最も高い江戸川は99.1%、びわこ95.5%・大村93.2%が続く。最も低いのは蒲郡86.4%で、桐生87.1%・浜名湖87.5%・常滑87.8%も比較的低い。江戸川は河川で流れがあり待機行動が難しいため枠なりが基本になりやすい一方、蒲郡や桐生は前づけをする選手の出走が比較的多いと考えられる。
予想への活かし方
枠なりで進入するかどうかは、そのレースの信頼度を左右する。枠なりなら1号艇=1コースであり、場の1コース1着率と1号艇の実力をそのまま評価に使える。前づけが入れば1号艇が2コース以下に押し出される可能性があり、出走表ベースの予想は前提から崩れる。艇ナビのレース詳細・出走表タブでは各選手の進入傾向として、枠なり率が80%未満の選手に「⚠枠なり率」、前付率が10%以上の選手に「前付率」を表示しており、隊形が変わりそうなレースを事前に察知できる。場詳細ページには進入マトリクス(枠番×進入コース)と枠なり率があり、場別統計ランキングでは24場の枠なり率を比較できる。艇ナビの鉄板レース検索も枠なり進入を前提としたスコアであるため、前づけしそうな選手がいるレースではスコアを割り引いて見る必要がある。
注意点・よくある誤解
「枠なり率が高い=イン有利」とは限らない。江戸川は枠なり率99.1%だが1コース1着率は46.7%と低く、逆に蒲郡は枠なり率86.4%でも1コース1着率は55.9%と平均並みである。枠なり率は進入隊形の安定度を示すもので、1コースの強さそのものを示す指標ではない。また、枠なりで入っても「深イン」(内側の艇が奥まで入り助走が短くなる)や「ダッシュ」(外側の艇が助走距離を長く取る)といった位置取りの差はあり、スタート展示のST・位置で最終確認したい。進入固定レースでは枠なりが制度上保証されるため、進入の変化を考慮する必要はない。