万舟
万舟(万舟券)とは、舟券の払戻金が100円あたり1万円(オッズ100倍)以上になった高配当のことで、一般には3連単について使われる。1号艇が1着にならない、あるいは人気薄の艇が2着・3着に絡むことで発生しやすい。10万円以上は「10万舟」と呼ばれ、まれに数十万円の配当が出ることもあるが、ボートレースは6艇立てで3連単の組み合わせが120通りしかないため、競馬のような数百万円単位の配当は出ない。
万舟がどの程度出るかを示すのが「万舟率」で、艇ナビの場別統計ランキングでは3連単の配当が1万円以上になったレースの割合として集計している。艇ナビ集計(直近12か月)では24場平均で約16%、およそ6レースに1回の頻度である。場別では江戸川19.2%・桐生18.6%・戸田18.4%・三国18.4%・児島18.3%が高く、福岡11.9%・尼崎14.3%・下関14.4%が低い。3連単の平均配当(24場平均約7,090円)も同じランキングで確認でき、芦屋7,772円・びわこ7,742円・三国7,686円が上位、福岡6,037円・下関6,143円・大村6,529円が下位である。
予想への活かし方
万舟が出やすいレースには共通した特徴がある。①場の1コース1着率が低い、②1号艇の全国勝率が他艇と比べて高くない、③外の艇にスタート巧者や機力上位の選手がいる、④前づけなどで進入隊形が変わりやすい、といった条件である。艇ナビの穴レース検索はこのうち①②を中心に、他艇との勝率差・1号艇勝率の低さ・場の1コース1着率の低さ・当地勝率の低さ・A級選手の多さをスコア化し、51点以上を「穴レース」として抽出している。的中の定義は「1号艇が1着にならない」で、直近の的中率は約71%が目安である。あくまで「1号艇が飛びやすいレース」の候補であり、どの艇が1着になるかまでは示さない点は理解しておきたい。結果一覧ページでは高配当順の並べ替えができ、どの場・どの条件で万舟が出たかを振り返ることができる。
注意点・よくある誤解
「万舟率が高い場なら穴を買えば儲かる」とは限らない。最も万舟率が高い江戸川でも8割以上のレースは1万円未満で決着しており、穴狙いの的中率は本命狙いよりはるかに低い。回収率で見ると、高配当を1回当てても、それまでの不的中分を回収できるとは限らない。万舟率と平均配当の差にも注意が必要である。平均配当は一部の極端な高配当に引き上げられるため、「平均7,000円だから当たれば7,000円」ではない。万舟は「たまに出る」から万舟であり、資金管理の範囲内で楽しむ姿勢が前提となる。