スタートタイミング(ST)
スタートタイミング(ST)とは、スタート地点の大時計が0秒を指した瞬間から、艇がスタートラインを通過するまでの時間を0.01秒単位で表したものである。ボートレースは「フライングスタート方式」を採用しており、0秒から1秒以内にスタートラインを通過しなければならない。0秒より早く通過すればフライング(F)、1秒を超えれば出遅れ(L)で、いずれも欠場扱いとなり舟券は返還される。STは数値が小さいほど速いスタートを意味し、0.00に近いほど理想的だが、それだけフライングと隣り合わせでもある。
STの目安としては、0.15秒以下ならスタートが速い(スタート巧者)、0.20秒以上は遅めと見られることが多い。出走表に載る「平均ST」は直近の出走レースでのSTの平均で、艇ナビの選手ランキングでは平均STで並べ替えができる(速い順が初期表示)。STはコース取りの影響も受ける。前づけで内に深く入った「深イン」は助走距離が短いためSTが遅れやすく、外から助走距離を長く取るダッシュ勢はSTを詰めやすい。同じ選手でも進入コースによってSTが変わる点は押さえておきたい。
予想への活かし方
STは1マークの主導権に直結する。1コースの艇のSTが0.20秒台まで遅れると、2コースの差し・3コース以降のまくりを受けやすくなり、逃げの信頼度は下がる。逆に1号艇のSTが速く外の艇が遅れれば、逃げ率の低い場でも逃げ切りやすい。艇ナビのレース詳細・出走表タブには各選手の平均STとF数・L数を表示しており、直前情報タブのスタート展示図では展示STと進入コースを図で確認できる。結果タブでは各艇の本番STを着順・コースと合わせて表示し、今節タブでは同じ開催の前走でどのくらいのSTを切っていたかを確認できる。選手詳細では直近6か月の平均STを算出しており、選手同士のスタート力の比較に使える。
注意点・よくある誤解
「STが速い選手=勝つ選手」ではない。STが速くても、コースが外なら1マークまでの距離は長く、内の艇に先に回られる。またF持ち(F数が1以上)の選手は次のフライングで長期の斡旋停止となるため、意図的にSTを遅らせる傾向があり、平均STが速くてもその日は慎重になる可能性がある。スタート展示のSTも参考値であり、本番で同じSTを切るとは限らない。展示で0.00に近いSTを切った選手は本番では抑える、展示で遅れた選手が本番で詰める、といった調整は日常的に行われる。STは他の要素(進入・機力・場)とセットで判断したい。